★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン  ∧ ∧   ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★ =〆ェ^=          略して『ぴょんかつ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 第23号 国分町のネオンは眩しくて(9/9) ________________________________________________________________ こんちわ〜〜〜 ちょっと疲れがたまりぎみの今日この頃です。 というのも、このあいだの金・土・日は仕事で仙台に行ってきて休みが なく、おまけに日常の仕事も忙しく・・・ というわけですが言い訳はやめましょうね。 それで仙台に行く前に「ぴょんかつ」発行しておこうと思ってちょっと 書きかけたんだけど、あっやっぱり間に合わねぇーやということで、帰っ てから発行しようということにして・・・ でも久しぶりの仙台はなかなか面白く、今号は予定を変更してその仙台 でのことについてちょっと書こうかなと。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ というのも実はわたしの実家は仙台でありまして・・・え〜 あっ、正確に言うと、というか実際は仙台じゃなく閖上(ゆりあげ)とい うとこなんですけど、まあすぐ近くです。 閖上は名取川の河口の小さな港町で、赤貝とかが有名で、東京の寿司屋 じゃ貴重品かも。え〜、ちょっとお国自慢でした。 おかげさまで親ふたりは今も元気でその閖上に住んでるんですが、今回 帰ったのが実におよそ10年振りぐらいでありまして、いやぁほんと親不 孝者です。 しかも行くことを電話したのは一週間前ぐらいで、それでも喜んで歓迎 して泊めてくれるのだから、ん〜親というのはほんとありがたいものです。 久しぶりに親の顔を見るんで、もしかしたらめちゃくちゃ老け込んでる んじゃないかとも思ったけど、たしかに髪の量や色はだいぶ変わってた けどなんかけっこう元気でした。 親父はもうすでに会社は定年で仕事はしてないけど、なんか山へ行った り、閖上太鼓保存会なるものの活動とかで夫婦ともどもやりたいことやっ て楽しんでるみたいなんで、安心しました。というかのんびりやりたい ようにやってるから元気なんでしょうね。 ぜんぜん帰ってこなくて何やってんだかよくわかんない息子のことも心 配なんだろうけど、まあ元気に暮らしてればそれでいいや、というとこ なんでしょう。 あきらめた、というのとはちょっと違うんだろうけど、むかしはもっと 世間の目というかなんか、やっぱり狭い田舎だから気にするとこがあっ て、息子にももっとちゃんとして欲しいみたいなのがあったと思うんだ けど、最近はあんまりそういうのないみたいですね。 年取ったからなのか、時代がそうなのか・・・                  ◇ 仕事というのは歯科関係の展示会だったんですが、その関係もあって、 土曜の夜はいま塩釜にいる新潟で学校にいた時の先生といま福島にいる 新潟のときの友達と三人で仙台で飲みました。 で、みんなあんまり仙台のことは知らなくて、いちばん知っているのは おれなんだけど、おれにしたって知らないにひとしいから・・・ その先生が、東京の知り合いのスナックのひとから仙台行ったらこのス ナック行ってみればって紹介されてたとこがあってそこ行ってみようと いうことになったんだけど、まずちょっと腹減ったからなんかちょっと 食べてからということにして。 それで中央通りから一番町と歩きながらなんかよさそうな居酒屋でもと さがしたんですが。 子供んときは中央通りや一番町っていったらまさに大都会だったんだけ れど、あれっこんなもんだったかなぁと一瞬思ったりして。 これじゃ新潟の古町モールとあんまり変わんないじゃない。 あっ、でも歩いてるひとの数が全然違うや。 古町は金曜や土曜の夜でも閑散としてたからなぁ。 さすがは仙台。 でもやっぱり若者の顔も東京とはちょっと違うねぇ。 それで適当な居酒屋見つけてはいったんだけど、そこがけっこう当たり で。 いきなり目の前に七輪置かれて、おとおしが一人帆立貝ひとつ。 殻ごと七輪のうえに置いて焼き、ちょっとしたら日本酒をたらす。 そうすると帆立の身がきゅっとむけてきて・・・ ん〜、うまい。 ほかにも、はまぐり、海老、いか、たこ、かき、と焼いていき・・・ 最後に刺身も食べて。 ひさしぶりに浦霞の禅も飲んだし・・・ まんぞく、まんぞく。                 ◇ 次にその先生の言っていたスナックへ。 電話して場所聞いて、いざ国分町へ。 入っていくとママさんが出迎えてくれて、座って水割り。 いろいろ話してて「いゃぁ、おれ実家は閖上なんですよ」というと 「うちにも閖上の娘いるよ」とのこと。 小さな町だけどこんなとこにもいるんだなぁと思っていると、その閖上 の娘が目の前に来て水割りつくってくれて・・・ 「えっ、閖上のどこなの?」 「T病院の跡地に建ったアパートなんですよぉ」 「あれっT病院ってなくなっちゃったの?」 「そうなんですよぉ」 などと地元の話題をはなしてて、 「おれは鍋沼なんだよね」 というと、 「えっ、わたしもむかし鍋沼に住んでて・・・」 って、おいおい鍋沼なんてそんなに家が密集してないぞぉ、 「えっえっ、鍋沼のどこ?」 うちの実家の手前にはうちのおじいちゃんが建てた平屋の貸家が五棟あ りまして・・・ なっなんと、その娘はその貸家に住んでたNさんの上の娘さんであるこ とが判明。 いやぁ〜、なんというか、こんなところで会えるとは・・・ Nさん家とはけっこうつきあいがあり、一緒に家族で旅行したりしたこ とも・・・ それでその娘がちょうどきのうアルバムの整理してたらしいんだけど、 そん時の写真におれが写ってたのをきのうみたぱっかりだったと・・・ そのあと、おれの同級生のだれだれを知ってるとかそんな話で盛り上がっ たんだけど、 うちの前の空き地でピンクレディーの振り付けしたりしてたあの女の子 がこんなきれいになっちゃって。 いやぁ〜、偶然というか世間は狭いというか・・・ それだけ仙台は狭いということも言えるんだけど、偶然というのはただ そこでその時Nさんの娘さんに会おうとは思っていなかったから偶然と いうのであって、可能性や確率的には値は小さいだろうけど十分あり得 ることなわけだから、偶然という言葉が適当なのかどうかはわからない。 ある意味、日常生活の一瞬一瞬がさまざまな可能性のあるなかから、ど れかひとつのものを意識的にせよ無意識的にせよ選びとってるわけだか ら、人生すべてが偶然の積み重ねとも言えなくもない。 でもそんななかから、こうゆうような過去と未来の焦点がぴったりあっ たというかなんというか、そんな出来事に出会うとなんか、なんていう んだろう、ん〜うれしくて楽しくてなんか元気が湧いてくるというか。 もしかしたらけっこう常に人はこういう偶然と呼ばれるものを無意識的 に期待というか楽しみにしてるとこがあるんだろうなあとも思ったりし ました。 ん〜、人と出会うことの楽しさを実感した出来事でした。 ◆執筆後記◆ そんなわけで楽しい仙台でした。 保坂さんのHPはつぎつぎと更新されてファンとしてはチェックしなきゃ ないことがたくさん。 掲示板に書きこむ保坂さんの文体も紙の上とは微妙に違い面白いです。 先日はぴょんかつ掲示板にも保坂さん本人が書きこんでくださり、ほん とありがとうございます。 保坂和志公式ホームページ http://www.linkclub.or.jp/~gabun/hosaka/top/top.html 次号はあんまり間隔あけずに発行しようとは思ってます。 それじゃまた〜 ○○○お知らせ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★出来るだけ等幅フォントでお読みください。 ★「ぴょんかつ」では読者の皆さんのご意見・ご感想・投稿などを大募集 しております。 出来る限り返事もかいていきたいと思っています。 いただいたメールはこちらで勝手に「ぴょんかつ」にとりあげさせてもら う場合もあると思います。もしとりあげられるのが嫌な場合はその旨お書 き添えください。 出来れば、公表してもいい名前(本名なりハンドル名なり)を書いて頂け ればうれしいです。 ☆ご意見・ご感想・投稿などはこちらへ   akama@din.or.jp (まぐまぐから配信された方は、このメルマガに「返信」すれば  akama@din.or.jp宛に届くみたいです) ★ぴょんちゃん倶楽部もよろしく。ぴょんかつ掲示板もあるよ。         (http://www.din.or.jp/~akama/) ★「ぴょんかつ」は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )と E-Magazineを利用して発行しています。( http://www.emaga.com ) ★「ぴょんかつ」の登録・解除は上の『ぴょんちゃん倶楽部』か 『まぐまぐ』(マガジンID:0000019217) 『E-Magazine』(マガジンID:akama) のそれぞれで各自お願いします。 ★「ぴょんかつ」は転載自由です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 保坂和志拡散マガジン   ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」                       第23号 発行人  あかま としふみ akama@din.or.jp               http://www.din.or.jp/~akama/ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆