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保坂和志拡散マガジン
∧ ∧ ★ぴょん吉くんはかつおぶし中毒★
=〆ェ＾=
略して『ぴょんかつ』
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第１２号（2/20）プレーンソングな人々 其の壱 島田くんのこと
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「や、海って、けっこう泳ぎにくいね。久しぶりで、忘れてたよ」
とだけ言って、濡れたままで砂の上にごろんと寝転んだ。それをゴン
タはビデオを止めて見ていて、いま寝転んだ島田に、
「島田さんがそういう風にするの、ポリシーかなんかなんですか」
と訊いてみたのだけれど、島田の方は、
「え？何が？」
と言うだけでからだにつく砂にはまったく無頓着で、島田に目の前で
そうされてみると、ポリシーなんかで動いているのではなくて島田はど
こにいてもただ同じことをしているだけなのだということが実感として
わかったきた。 （プレーンソング）
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◆「ぴょんかつ」は週一発行◆
こんにちは。
またまた発行遅れちゃってすいません。
といっても読者の方は、あっそういえば「ぴょんかつ」きてないなぐら
いか、あっそうか発行遅れてたのかといま気づく程度だとは思うのです
が。
基本的に不定期刊行なんですが、自分の中では週一発行をしばらくは続
けていこうというつもりでいます。
なんで週一発行かというと、べつに理由はないんですが、まあほんとは
週二発行ぐらいがいいと思うんだけれどそれほど書ける自信はないし、
隔週とかじゃちょっと空きすぎるかなという感じです。
一週間に一回というのは、生活のリズムとしてもいいかなと。
でまあ、いつもたいしたことは書いてないんですが週一回なにか書くと
いうのは、それなりに悩みもするしちょっと考えたり保坂さんの本読み
返してみたりと。
でも「ぴょんかつ」書くための確認のつもりでぱらぱらと保坂さんの作
品読み返してるうちになんかそっちのほうが面白くなってきちゃったり
して。
でまあなにが言いたいのかといえば、「ぴょんかつ」これからも週一発
行できるようにがんばりま〜す、と言うことなんです。
べつに無理して週一発行にこだわることないんじゃないのというご意見
もあるかとは思いますが、そうしないとなんかずるずるといっちゃいそ
うな気がして。
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「だろ？だから、『毎日外に出る』って、自分で自分に課さないと、本
当に何もしなくなる。
や、だからまず物理的な拘束がね、必要だよね。
起きてりゃ、何か考える」 （草の上の朝食）
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という島田くんの科白みたいなもんでして。
◆グズの人にはわけがある◆
いや、以前『グズの人にはわけがある』っていう本読んで。
本の帯には、「本当に困っているのは、先のばし癖をもつあなただ！
グズ人間:ＰＣＮ症候群６つのタイプ」ってあって、アメリカの心理学
者が書いた本です。ん〜面白かった。まさに自分のことだなと。
参考までに目次からそのＰＣＮ症候群の６つのタイプを書き出してみま
すね。
1.完璧主義者タイプのグズ人間「でも、完璧にしたい」
2.夢想家タイプのグズ人間「でも、あんな面倒なことをするのは嫌だ！」
3.心配性タイプのグズ人間「でも、変わるのが恐い！」
4.反抗者タイプのグズ人間「でも、なぜ私がしなければならないんだ？」
5.危機好きタイプのグズ人間「でも、ギリギリまでやる気になれない！」
6.抱えこみタイプのグズ人間「でも、ほかにすることが多すぎて!」
ちなみに自己評価テストの結果、わたしは3.心配性タイプ、1.完璧主義
者タイプの順でグズ人間度が強かったです。
それでこの本にはグズ人間克服法もちゃんと書いてあるんですが、グズ
人間である私は本の内容には納得し、まさに自分のことだと思いながら
も、結局肝心のその克服法は実践してないんですよね。
まさにグズ人間です。（笑）
ところで島田くんもグズ人間ですよね。
◆島田くんは面白い◆
さっきから島田くん島田くんといってるけど、もちろん保坂さんの「プ
レーンソング」と「草の上の朝食」にでてくる『島田』なわけで。
「プレーンソング」に登場する人たちはみんなほんとにヒトクセあって
面白い人たちばかりなんだけれど、とくに島田くんがお気に入りです。
島田くんのような人は一見いないようでもあるけれど、ような人は結構
自分のまわりにもいたかなと思ったりしてます。
昔、長いあいだ大学の寮に暮らしていたので、島田くんのような人は
いっぱいいたような気がして、といっても具体的に誰かなと思ってみて
も思いつかないのだけれど、というかたぶん島田くんがその寮に住んで
いたらぴったりはまってなんの違和感もないだろうなと。
でも島田くん自体、どこにいてもちょっと変ではあってもそれなりに
そこにはまっちゃうんだろうなという気もするし、大学の寮自体も、
どんな変なひとでもある程度住んじゃえばぴったりはまるんだろうなと
いう気もするんでなんとも。
だいたい汚くてプライベートのあまりない大学の寮みたいなところに
住んでいられるというのはもしかしたらある種の才能みたいなものかも
しれないけれど（とプレーンソング的表現をしてしまいました）、当然
というかなんというか授業も出ずに昼から寝てたりと自分も含めて怠け
者が多いわけで。
怠け者だからといって何もしないかと言うとそうともいえなくて、考え
ていないようで考えていたり、あるいは考えているようで考えていな
かったり、ただそれがいわゆる世の中のなかで生産的かというとあまり
そんな感じはしなくて、なんか島田くんが聖書読んで面白がってるよう
なものかななどと思ったりもしています。いま思うと。
小説のなかで島田くんが登場してくる場面はほんとに面白くて笑っちゃ
うんですが、その面白さを自分の中でどう表現していくかとなると難し
いですね。
島田くんのもってるものは多分に自分自身のなかにもあるような気がし
てなおさらです。
なんか抽象的でうまく言えなくなってきちゃたけど、島田くんというの
は、あえて進んで友達になりたいというタイプじゃないけど、気づいた
ら横にいてなんか突拍子もない話したりして、それはそれで楽しい時間
だったかなとあとで思えるような人、ですかね。
ん〜、でも島田くんのキャラクターは大好きです。
◆編集後記◆
私事で恐縮ですが（といっても「ぴょんかつ」自体私事のかたまりで
すが）、うちで飼っている猫のぴょんちゃんの写真が、
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2月21日〜2月29日の間に
「ペット大好き！」のトップページ
http://www.petoffice.co.jp/daisuki
「日替わり写真館・ウチの子がいちばん！」コーナーに
掲載させていただく予定です。
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ということですので、よかったら覗いてみてください。
21〜29の間ずっとということではなくて、どれか一日だけということ
らしいです。
どの日になるかはわかりません。
これってやっぱりあらかじめ日にちを決めておくと、その日しかホー
ムページを見に来ないからですかね。
おれもやろうかな、一週間のうちで一日だけ限定で私の顔写真公開！
そんなんじゃ誰もこないか（笑）
もちろん『ぴょんちゃん倶楽部』（http://www.din.or.jp/~akama/）
にはいつもぴょんちゃんの写真ありますんでぜひどうぞ。
それではまた。
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保坂和志拡散マガジン
ぴょん吉くんはかつおぶし中毒 略して「ぴょんかつ」第１２号
発行人 あかま としふみ akama@din.or.jp
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