基礎知識編


店員紹介 専門用語解説 お客様解説



店員紹介

topへ

*店員ランク 店員には名札の色でランクがある。以下の通り。
 社員  マニア   通  ひよこ
Nさん二瓶
店長。30には見えない若さで、髪はやや茶色。女房子持ちにして、かわいい女の子が大好き。
得意技はめくら発注で、時に信じられない量のジュースが到着する。
副店長いわく、「あー、あのヒトは数かぞえらんないからねえ。」だそうである。
木曜、金曜の午後と、土曜日の午前中に店にいる。
Aさん(ほんとは青木
副店長。この人の考えが分かる人材はまずいない、特異な脳の持ち主。
本人もおそらく理解できていないだろうと思われる。
本当は白い名札なのだが、なぜか黄色いのを好んでつけている。社員なのに。
常に顔色が悪く、やたらと薬を飲む。タフマンを愛用している。
店員に生命の存続を気遣われながらも、精力的に動きつづける様は驚異ですらある。
サ○クルKとサ●クスとの親会社合併の際、サ●クスKだの、サ○クルサ●クスだのと悩める繊細な神経も併せ持つ。
サ●クルという新しい考えを打ち出し、無邪気に喜ぶ。
木曜、金曜の、夕勤、夜勤をやっている。

Mさん前田
うちの店がサ●クスに看板替えする前からいたというつわもの。
それだけでもうただものではないが、中身はもっとただものではない。
30直前、一応主婦、バツイチ、子供1人。
下ネタ大好き、夜中に突然店にやってきてエロ本を読む、特定の髪型なし。
素肌の上に制服を着る、最近ご無沙汰らしい、BUFFYの片割れ。
ほらただものじゃない。
平日の昼間に店に行くとたいてい本物を拝める。
Kくん川城
土曜日の夜勤を勤める1978年うまれ。
コンピュータを購入してすぐにCD−RWを買ってきて、周囲をあっと言わせた。
そのくせプリンターの設置にはえらく時間がかかった謎の男。
現在、茶髪をマユ上1cmでカットし、さらにあごひげを伸ばして海坊主とも山男ともつかない容貌を露呈している。
Kiさん木下
土曜日の午前中勤務。はっきり言って美人系。
だがどこか抜けたところは隠し切れず、時々見当違いの台詞を吐いては周囲に驚かれる。
Naさん中村
1980年度生まれの女の子。
店の目の前に住んでいるため、臨時のシフトに入れられることが非常に多い。
かわいそうであるが、俺もよく頼むのでいてもらわないと困る。
のんびりした感じだが、俺と同じく開店したときからずっと在籍している。
ただものではないようだ。
Kbさん小林
俺よりは年下なはずの自称女。
見た目はまあ一応女性の部類。
ところが声の低さは当代随一。
スーパーバスぐらいにランクされる。
中身はまあいい奴だと思うのだが、
シフトを1時間前にフケるため、一部の人達には非難を浴びている。
Hさん萩原
1978年度生まれの女。
元土曜日の午後勤。
現在はうちの店をやめて焼鳥屋でバイトしている。
が、うちの店長がそう簡単に店員登録を抹消するはずもなく、
登録だけは残っている。
この人がうちの店にはいるとき、店長が俺に履歴書を見せながら、
「俺の愛人候補。」とか言っていたのは記憶に新しい。
未だにうちの店に出入りしており、焼鳥屋は忙しいとか言って、
復帰の可能性をほのめかす謎の人物。
友人に言わせると『抜けるような性格』
Kuくん久保寺
開店当時の夜勤。
もうやめてしまっているのだが、
復帰の可能性があるらしい。
とにかく仕事はしないらしい。
Jくん児林
土曜日の午後勤及び夕方勤を勤める男。
あのスーパーカレーの伝説を広めた男。
道すぎる頭と、類稀なる運転技術を持つ男。
崖落下説や流水漂流説のうわさを持つ男。
電車内で眠りつづけ、霊と話をする男。
煙草を同時に3本吸う男。
さらには字牌王でもあり、ピーナツバターにスプーンをつけたがる、説明不要のあの男。
Oさん大瀧
1981年度生まれの女の子。
実にしゃべらない。2人でレジに立っていても会話の糸口がつかめない。
なにかポリシーでもあるのか、俺をFBIの手先と疑っているのか、まったくの謎。
最近少し話せるようにはなってきたものの、息苦しい時は過ぎつづける。
なんだか知らないが、気づいたら土曜日の夕勤をやめていた。
Tくん竹内
期待の新人、1980年度に生まれたはず。
髪が金色になったり黒に戻ったりとかなり謎。
一緒にラーメンを食いに行った仲。
Iくん石原
同じ年生まれの夜勤。
精神年齢は非常に低く、シフトを直前にフケる常習犯。
代わりがいなくても気分次第で頑として来ない。
はじめは俺の友達リストに載っていたが、
直接被害を受けてから削除。
顔も見たくなくなった。
Iwさん岩廣
1974年生まれのはずの女の子。
高校はうまくいかなくてやめてしまったらしい。
もう半年近く経つと思うのだが、どうにも不安定。
仕事はやっているのだが、危なっかしく思える。
店長の愛人候補と目されている。
Yくん米坂
1979年生まれの男。
金曜の夜勤に入っているが、暇なのかいつでも出没。
いつでも時間ぎりぎりに来るくせに弁当を食う。
だいたいの時に代わってくれるので、使い勝手のいいやつだと思っている。


ちなみに、俺は。木曜、金曜の夕勤と、土曜日の午後、夕方に入っている。
店員それぞれのシフトは、俺と関係あるところのみ表記している。



専門用語解説

topへ

言語 アイテム 地名 作業  コンピュータ レジ  本部

  • 言語
    シフト
    店員のタイムテーブル。
    8-14、12-17、17-22、22-8と5種類ある。
    どれをなんと呼ぶかは明白なので書かない。
    新商品
    新しく登録されて1週間以内のものをこう呼ぶ。
    後々まで生き残るのは約2割で、たいていは1週間のうちに売れないとの烙印を押されカットとなる。
    どういった経路をたどって製品化されたのか分からないものが非常に多く、
    企画部の感性の悪さを内外に露呈する顕著な例である。
    カット
    商品の売れ行きの問題から、2度と棚に並ばなくなることをカットになると言う。
    新商品の大半がこの汚名を受け、売り場から姿を消していく。
    稀に、本部からの指示でカットになるものがあるが、なぜカットになるのか分からない、売れ筋商品ばかりである。
    フレンドリー
    要するに、客に対して仲良くして、売上を上げようという詐欺まがいの作戦。
    なぜ横文字なのかはまったくの不明。たまに現れる本部社員の方がなってない現状がある。
    クレンリネス
    なぜ横文字なのか分からない第2弾。
    実情はただの掃除で、掃除とか、百歩譲って清掃とかの名称ではいけないのか謎。
    ちなみに、これが徹底されたことはほとんどありえない。
    廃棄
    賞味期限が切れそうなものを引っ込める作業及びに引っ込められた商品を指す。
    この商品は店員たちに与えられ、食い尽くされる。
    飢えた店員の魔手を免れるのは、まずいものだけである。
  • アイテム
    ゴミ箱
    ゴミ箱である。放っておくと勝手にいっぱいになるくせに、
    勝手に空っぽにはならないきわめて不便な代物。休憩室、レジ横、外、そしてポット脇に設置されている。
    カゴ
    カゴである。客により多くのものをいっぺんに運ばせるという、厄介な機能を有する。
    時として、不自然なほど積んである量が変化するミステリアスな一面も併せ持つ。
    ポイントカード
    100円につき1ポイントを加算して、300ポイントで1000円の商品券と引き換えるもの。
    冷静になると、何の事はない、ただの3%還元で、しかも30000円も買い物しなければならないという
    役立たずだが、不思議と犠牲者は後を断たない。
    ファックス
    有料で使用できるファックス。
    使い方も分からずに書類を送りに来る客が実に多い。
    しかも詰まらせて人を呼びつける始末。
    あまり詳しくないので、1回ふたを空けてすぐ閉めて、「壊れました。」と言って追い返すのが常套手段。
    コピー
    これもファックスと同じく、詰まらせる客が多い。
    こちらはなんとか直せるのだが、指がまだ入っている時点で突然動き出すため、
    危険極まりない殺傷機械との印象が強い。
  • 地名
    休憩室
    本当は事務室とか、そういった名称なのだが、もはやこの名前以外の機能は完全に停止している。
    同義語に食料保管庫がある。
    バックヤード
    在庫や掃除用具やゴミやさんが取りに来る前のゴミや棚整理用の金具などがまとめて放り込まれている。
    ただし、すべての物品の所在をつかんでいる者は店内でも極めて稀。
    たいていは足を踏み入れることなどできない状態である。
    良く言って倉庫、悪く言ったら一番上の引き出し。
    ウォークイン
    つまるところ、ジュースが入っているあれ。冷やしつつ並べるといった、贅沢な趣向が凝らされている。
    名称の由来は不明。ただし、ジュースの整理時だけは、摂氏5度という低温から、
    永遠の眠りへと使用者をいざなう冷凍睡眠室の役割も果たす。
  • 作業
    前出し
    手前の商品が売れたあと、奥の商品を引っ張り出す作業。
    わざわざ引っ張り出さなければこれ以上売れず、こんな作業は必要ない。
    品出し
    前出しが追いつかないとき、バックヤードから在庫を持ってきて奥の方から並べる作業。
    のはずなのだが、奥から並べるのが面倒なので、前出しも兼ねて前から突っ込むケースが非常に多く、          
    賞味期限の順番などばらばらになっている商品が非常に多い。
    「いっそのことバックヤードを開放して勝手に取ってきてもらえれば楽なのに・・・」と言ってしまってはいけない。
    顔出し
    前出しされた商品を、暇なときに見て回って商品名が前を向くように向きを変えるという、
    きわめて非効率的な売上増進法のひとつ。
    廃棄
    賞味期限が切れそうなものを引っ込める作業及びに引っ込められた商品を指す。
    この作業の方に限って、落とす。という表現技法もある。
    0、2、9、14時に行われ、それぞれ落とすべきものは決まっている。
    この廃棄に狙いをつける店員も多く、狙った獲物が時間の数分前に売れたりすると、
    その客に対する恨みは勤務時間いっぱい持続する。
    棚替え
    商品の並べ方を変える作業。主に新商品が来たときに行われる。
    変えたところで売れないものは売れないのだが、気分の問題でたまにやってしまう。
  • コンピュータ
    発注
    業者に注文を出すこと。コンピュータで行われるが、分かりにくさを追求した構図になっているため、
    説明なしで理解できる者などいない。これを間違えると、いっぱい来ちゃったり、まったく来なかったりする。
    バルク
    発注の関連語。商品の単位で、バルクが6だと、1発注すれば6個来る。商品によって異なる。
    これを理解していないと、発注ミスの危険性は4.68倍(当社比)に増幅される。
    しかも、たいていは発注者のいないときに商品が運び込まれるので、人間関係の悪化の原因ともなりうる。
    俺の発注したカロリーメイト数百箱は、俺のいない時間帯に到着し、
    もう1年近く経つというのにいまだに文句を言われつづけている。
    めくら発注
    これも発注の関連語。
    要するに在庫を数えないで発注することで、その被害は計り知れない。
  • レジ
    フクロ
    買われた商品を詰める袋。
    商品の体積、形に見合った袋を選ぶのには、かなりの経験を要する。
    フクロを真に極めた者とは、その選択が常に正確な者ではなく、
    間違った袋を選んでしまっても、無理やりカタチにする技術を持つ者を指す。
    客層キー
    レジについているキー。
    客の性別、年齢層を打ちこむためのものである。
    気に入らない客に対する隠れた嫌がらせに使われる例が多い。
    点検
    店員が帰る直前に行う業務。
    レジ内の現金をかぞえ、計算高と比較する。
    すべて手作業で行われるため、必要以上の時間がかかる。
    これが万単位でずれていたりすると、帰るに帰れなくなる。
    レジ上げ
    13時に行われる、点検の発展形。
    点検を行った後、レジ内の現金を5万円に合わせ、残りを売上として休憩室に運び込み、清算に入る。
    その他の書類整理もあるため、覚えるにはそれなりの修行が必要。
  • オヤユビ
    レジに金額を打ちこむ際に親指をも使用する技。
    継承者は今や少なく、わずかに1人、副店長のみである。
    俺は隠れて修行中だが、成功率は1割に満たない。高等技術である。
    入れ替わり
    レジに立つ店員2人が、アイコンタクトを駆使して
    レジ打ち、レンジ、ポイントカード、袋詰めを巧みに体を入れ替えながら効率的に行う高等技術。
    成功するとスピードは2割ほど上がるが、失敗すると5割ほども下がる。
    俺と副店長がやると、3回に1回は失敗する。
    足取り
    忙しい中、レジ脇にたまったカゴを戻しに行くときなどに使われる。
    客が不規則に動き回る中、その邪魔にならないように編み出された歩行術。
    靴によってはキュキュッと音がする。
    体をねじったり、カゴの向きを変えたりするタイミングは意外と難しい。
    技というものでもなく、熟練者はみな無意識のうちに使っているが、
    初心者には使い手はいないことから、やはりかなりの経験は必要なようだ。
    後足
    ジュース整理を頻繁にする者達の技。
    客が来る時間帯、いまいち頼りきれない新人にレジを任せてジュース整理をする際、
    レジに客がたまった気配を察知し、すばやく飛び出しヘルプに向かいながら、
    後ろ足でウォークインの扉を閉める技。
    かなりのコツが必要で、思いきりソバットをかましても閉まらないときは閉まらない。
    しかも勢いよく閉めると、客がジュースを取る側の扉が勢いよく開くので、要注意である。
    レシート交換
    レジのレシート、またはジャーナルの用紙をすばやくとりかえる技。
    技といっていいのか分からないが、熟練するほどにタイムは縮まる。
    10秒を切ったら、もはや一流である。
    ひっくり返す
    こそこそと他の雑誌類にまぎれてエロ本を買う中学生に対する罠。
    裏表紙を上にして出された雑誌類の中の、エロ本だけをバーコードを取り終わってからひっくり返して、
    表紙を露出させる技。
    さらに、袋に入れるときに一番外側に外向きに突っ込む上級技もある。
    彼らの精神的成長を促す愛の鞭。
  • 本部
    SV
    本部から週1で派遣されてくる社員。
    態度が悪い上、現場の事情がまったく分かっていないので、糞の役にも立たない。
    事実上すべての店員の敵。
    サ●クス放送
    リスナーのニーズを完全に無視した放送プログラム。
    ただでさえ有線の曲がブチブチ切れて腹立たしいのに、内容がまたくだらない。
    これを1日中聞かされる店員にはもはや人権はなく、客にもうけているはずがないのに、
    いつまでたっても流しつづける。
    こんなことだから2流コンビニと言われるのだ。
    DJマックス
    サ●クス放送に登場した初代自称DJ。
    どこがDJなんだかまったく分からず、本人はかっこいいと思っていそうな口調で人々の憤りを誘う。
    やっと登場しなくなってホッと胸をなでおろしたのも束の間。
    あとがま
    2代目が現れやがった。
    何から何まで初代そっくりで、同一人物だとのうわさもある。
    DJなんたらと名乗っているのだが、聞き取ることはまず不可能。ますます疑惑は深まる。

  • お客様紹介

    topへ

    ひげだるま
    名称どおりの風貌。店員にすぐ絡む。
    特に夕勤、夜勤の間では忌み嫌われている。
    おっちゃん
    店の上のマンションに住むおっちゃん。
    電飾系の仕事をしているらしく、多摩センターのツリーもこの人の手によるもの。
    塩化カルシウムなどを所持しており、路面凍結の際の強い味方。
    いつも夜遅くまで働いており、たいてい21時ごろに現れてこれから仕事だと愚痴をこぼす。
    健康センター社長
    名称どおりの肩書きで、結構やり手らしい。
    近頃尿の検査でガンの早期発見を行うサービスを発表。ブイブイいっている。
    店の前で人と話していた俺の手からすばやく給料を奪い取った前科を持つ。油断も隙もないおっさん。           
    両ポケット
    常にマルボロとマルボロメンソールのボックスを買い求めていく人。
    胸にふたつあるポケットにそれぞれのタバコを入れている。夜勤の間で結構人気。
    うるばあ
    とにかくよくしゃべるおばちゃんとおばあちゃんの中間体。
    どこから出るのか分からないキンキン声で、レジに来たときから立ち去るまでしゃべりつづける。
    おかげで次の客は待たせるし、対応には困るし、なによりまずうるさい。
    それを面と向かって言えるはずもなく、こいつが去った後に苦笑して顔を見合わせるのが、
    我々にできる最後の抵抗である。
    サングラス
    よく来る。レジ横に買う物をどんどん溜めるので、迷惑この上ない。
    さらに、パンに指をぐりぐりしてシルシをつけるという、犬並みの習性を持つ。
    こいつもよく仕事の愚痴をこぼす。
    おっさん
    おっちゃんとの区別が付けにくいが、普段命名してるわけではないのでしょうがない。
    毎日22時前ぐらいに夕食を買いに来る。
    常に温めるので、もう温めますか?とは訊かない間柄。
    この人もやっぱり仕事の愚痴をこぼす。
    パチンコの愚痴もこぼす。
    Yamazakiさん
    Aさんの大学時代の友達。
    朝夕とほとんど毎日現れる。
    ゲームが好きらしく、新作ゲームをよく買っていく。
    新聞
    かなり脳味噌がおかしい人。
    障害者だという説が一般的である。
    店に来ると必ずスポーツ新聞を立ち読みする。
    新聞の立ち読みはしわが残るのでかなり迷惑だ。
    ある時、Aさんに、「一話完結ってどういう意味ですか!!」と大声で尋ねて、
    俺とAさんをおびえさせた経歴を持つ。



    前のページへ