99.01.30

土曜日だ。
相変わらず遅刻する。
先週ほどじゃない。
全く気にしない。

俺が来るまでは忙しかったらしく、
店長、Kiさん、Jくん、みんな疲れていた。
客が来るのは俺のせいじゃないからやっぱり気にしない。

店長たちがかえって、しばらくレジをやる。
1人の客に、いきなり借用書を出された。
どうやら千円札と間違えたらしい。
そんな物を金と一緒に財布に入れるな。
そういえば、昔コピー機に遺産の分配を書いた紙が忘れられていたなあ。
まだ保管してあるはずだ。
ふつう取りに来ると思うが、いらないものなのだろうか。

大量に買う客来る。
若い野郎ばっかの4人連れで、スナック菓子とジュースをやたらと買っていった。
こんなに買うなら千歳屋行けって!!
そう思ったが、言えるはずもない。
黙って袋に入れ続ける。
遊びに来ていたYくんがもう1つのレジを開設。並んだ客にそっちへ行ってもらう。
こういう時間がかかる客はこれだから迷惑だ。
並んでいた30ぐらいの女に、
「あちらのレジどうぞ。」と笑顔で話しかけたところ、
こいつは冷たい目でこっちをちらっと見て、
ふいっと顔を逸らせやがった。
こっちがフレンドリーにやってりゃこの女はぁ!!
そっちのレジに行かないまでももう少し反応の仕方があるだろうが。
いらだち最高潮。
俺はあっという間に無言になり、
特にその女にはありがとうも言わなかった。
店員だって人間だぞ?

もう1週間経ったというのに、相変わらずポケステを欲しがるガキが多い。
ほしけりゃ予約しろというのに。
まあ今日のやつは予約しようとしたのだが、
予約が一杯だったから断ったんだがね。
世の中生きて行くには何事も先手先手だ。
この機会に学習するがいい。

17時が近づく。
なんだか知らないが、妙に疲れている。
ジュースの整理をまだやっていないのに、もう終わったあとのような疲れだ。
年のせいかなあ。
今日はJくんはこれから用があるらしく、
Naさんに代わりを頼んでいる。
あの人は時間通りに来るからいいだろう。
それにしても、いい人すぎる。
断られたことはないんじゃないだろうか。

Naさん来る。
Jくん帰る。
俺はジュースをやる。

むう、先週いらいらしたダイドーコーヒーが、さらに増えている。
3つに分割してあったのを1つにまとめておいたのに、
さらにもうひとやま固まりができている。
やる気半減。
疲れと相まって作業効率は大幅に低下した。
まあこの時間特にやることはないし、かまわないだろう。

Mさん来る。
これから息子とドライブだそうだ。
ダイドーコーヒーについて熱く語ると、店長だからしょうがないと言われた。
もっともだ。
だけどさあ。
まあ、しょうがないんだろうな。
ほかのやつにやらせるのもなんだし。
Mさん帰る。

Naさんが俺を呼びに来て、川田青果から電話があったという。
野菜の仕入れのために在庫の数を訊いてきたのだが、すぐ切れてしまったらしい。
相手の電話番号が分からない。
俺の携帯には入っているのだが、今日は家に忘れてきてしまった。
仕方がない。
家に電話して、姉貴に頼んで俺の携帯を見てもらう。
苦労して聞き出したあと、ふと気づいた。
確か、川田青果のバナナは質はいいけど高いからやめるとかAさんが言ってたような。
代わりにサ●クスから安いバナナを仕入れるとか何とか。
Aさんに電話。
「サ●クスから取るからいらないって言っといて。」とか言っている。
言えるかそんなこと!!
結局、川田青果には、「サ●クスから取ったのがまだちょっとあるみたいです。」
ぐらいしか言えなかった。

3時間近くかかってジュース終わる。

外に出ると、Naさんも疲れている。
結構客が来たらしい。
顔を見合わせて互いにご苦労様と言う。

休憩したかったのに、川田の親父が来る。
しかもバナナはたくさん来た。
いらないって言ってるのに。

苦労して並べたあと、伝票の整理をする。
今回は腐った野菜の返品が多かったため、面倒だ。
それが終わったあと、宅急便の客が来る。
すべてが終わったとき、時刻は21時に近づいていた。

やっとの事で交代で休憩を取る。
じゃんけんの結果、俺が先になった。
ここで、大事なことに気づく。
発注やってない!!
俺は休憩返上で発注をする。
まあどうせ座って煙草吸いながらやるんだから似たようなものだが。

終わって出ていくと、Jくんが友達を連れてきた。
煙草を吸うため外に出ていってしまったので、
レジにはしばらく客は来ないと思った俺は外出した。
店の前で話しているうちに、客の気配。
急いで戻ったのだが、Naさんが出てきて打ってしまっていた。
さらには、「行って来ていいよ。」とのお言葉。
もう外には行けない。

終わり。
疲れた1日だった。
Kくんが来る。
Tくんはちょっと遅れるらしい。
これからJくんとラーメンを食べに行く約束だ。
車がここにないので、Kくんからキーを半分無理矢理にもぎ取って、
Jくんの車を取りに行く。
はぁ、疲れた。

前のページへ