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日本漢字党自主的活動 パート2

なつかしきニホンの歌 漢訳ネタ付

 

 

 

「小さな世界」

世界中 だれだって 
ほほえめば なかよしさ
みんな輪になり 手をつなごう 小さな世界

世界はせまい 世界はおなじ 
世界はまるい ただひとつ

 

♪世界中 全生物 
♪笑顔交換 即、友達
♪羆(ヒグマ) 蝮(マムシ) 虱(シラミ) 蚯蚓(ミミズ) 尻取世界

♪全世界緊密 全世界混血
♪全世界水没 皆、兄弟                          (100)

 


「おおスザンナ」

わたしゃアラバマから ルイジアナへ
バンジョーをもって でかけたところです
ふるかとおもえば ひでりつづき
旅はつらいけど 泣くのじゃない
おおスザンナ 泣くのじゃない
バンジョーをもって でかけたところです

 

♪某(ソレガシ)光圀公 水戸藩主
♪印籠持 全国漫遊中
♪干天慈雨少々 日照続
♪一日米四合 味噌屑野菜
♪嗚呼 助・格 泣言厳禁
♪三十有余年 無給労働                      (99)

 

・TBS「水戸黄門」 第一回放送は1969年8月
・宮沢賢治 「雨ニモ負ケズ」


「君が代」

君が代は 千代に八千代に
さざれいしの いわおとなりて
こけのむすまで

 

♪金壺・君代 豚・千代 亀・八千代
♪猪首・一代 才槌・三千代 
♪未婚五姉妹                              (98)


「もろびとこぞりて」

もろびとこぞりて むかえまつれ
ひさしく まちにし
主はきませり 主はきませり
主は 主は きませり

 

♪諸人歓声 魔羅付皇子(マラツキミコ)
♪結婚八年 待望親王
♪魔羅付皇子 魔羅付皇子
♪魔羅 魔羅 付皇子                          (97)

(親王かな?と思ってたんで、ちょっとフライング)


「黒い瞳」

黒いひとみの わかものが
わたしの心を とりこにした

もろてさしのべ わかものを
わたしはやさしく むねにいだく

愛のささやきを 告げながら
やさしいことばを わたしは待つ

 

♪「漆黒双眸 男前」
♪年増願掛 百日目

♪満願 白馬之王子出現
♪接近抱擁 夢心地

♪身之丈十尺 巨大羆(ヒグマ)
♪至福一秒 天国直行                          (96)


「カチューシャ」

リンゴの花ほころび かわもにかすみたち
君なき里にも 春はしのびよりぬ

岸辺に立ちて歌う カチューシャの歌
春風やさしく吹き ゆめが湧くみそらよ

カチューシャの歌声 はるかに丘をこえ
今なお君をたずねて やさしその歌声

 

♪林檎之花満開 阿武隈川霞
♪山里春雨 君無涙雨

♪沢沿単独行 亡妻追慕歌
♪「阿多多羅山上 本当之空也」

♪遁世男寡夫(ヤモメ) 三途之渡守
♪今尚 嬬恋 冥界三千里                    (95)

・高村光太郎「智恵子抄」より 「あどけない話」


 「第九 歓喜の歌」

はれたるあおぞら ただようくもよ
ことりはうたえり はやしにもりに
こころはほがらか よろこびみちて
みかわすわれらの あかるいえがお

 

♪阿富汗(アフガン)青空 爆風茸
♪鳥類絶叫 森林消滅
♪仇討晴晴 原爆投下
♪歓声朗笑 合衆国民                       (94)


「紅葉」

あきのゆうひに てるやまもみじ
こいもうすいも かずあるなかに
まつをいろどる かえでやつたは
やまのふもとの すそもよう

 

♪晩秋夕暮 残照山紅葉
♪肌色様々 赤子手木乃伊(ミイラ)
♪老松装飾 多指症少指症
♪山之鬼子母神 宝物                       (93)   

鬼子母神: 自分の子を養うため、赤ん坊をさらって食べていたが、
        のちに悔い改める。


「里の秋」

しずかなしずかな さとのあき
おせどにきのみの おちるよは
ああ かあさんと ただふたり
くりのみ にてます いろりばた

 

♪静閑寂然 里之秋
♪裏背戸打鳴 木之実弾
♪嗚呼 母手練(テダレ) 共寝夜
♪栗臭奔出 囲炉裏端                           (92)  


「おべんとう」

おべんと おべんと うれしいな
おてても きれいに なりました
みんな そろって ごあいさつ

おべんと おべんと うれしいな
なんでも たべましょ よくかんで
みんな すんだら ごあいさつ

 

♪「御弁当 御弁当 万々歳」
♪手洗用便 全部済
♪全員着席 「戴升(イタダキマス)」

♪「御弁当 御弁当 万々歳」
♪早食丸呑 総入歯
♪三分完食 「御馳走様」

♪「頂戴 頂戴 御弁当」
♪焙茶一杯 服薬後
♪弁当催促 痴呆棟                        (91) 


「大きな栗の木の下で」

おおきなくりの きのしたで
あなたとわたし なかよくあそびましょ
おおきなくりの きのしたで

 

♪栗之大木 木陰下
♪貴方且私 仲良遊戯
♪栗之大木 木陰下

♪栗之大木 木陰下
♪貴方且私 仲良裸体
♪大木落雷 「失楽園」                       (90)


「知りたくないの」

あなたのかこなど しりたくないの
すんでしまったことなど しかたないじゃないの

 

♪貴方之過去等 情報無用
♪脱獄十日目 連続強姦魔                   (89)


「モーツァルトの子守歌」

ねむれよいこよ にわやまきばに
とりもひつじも みんなねむれば
つきはまどから ぎんのひかりを
そそぐこのよる ねむれよいこよ ねむれや

 

♪横臥良民 一面庭牧場
♪雄鶏綿羊 横臥全生物
♪満月窓越 銀色死之灰
♪一途堆積 横臥良民 地球絶滅                (88)


「この道」

このみちは いつかきたみち
ああ そうだよ 
あかしやの はながさいてる

このおかは いつかみたおか
ああ そうだよ
ほら しろいとけいだいだよ

このみちは いつかきたみち
ああ そうだよ
おかあさまと ばしゃでいったよ

 

♪「緑陰小径 逍遥記憶有」
♪「嗚呼 其事実
♪ 針塊(ハリエンジュ)花弁 純白不変」

♪「緑濃小丘 観望記憶有」
♪「嗚呼 其事実
♪ 可愛時計台 象牙色不変」

♪「緑陰小径 逍遥記憶有」
♪「嗚呼 事実皆無」
♪ 可憐断髪 重度痴呆老女                    (87)


「歌の町」

よいこがすんでる よいまちは
たのしいたのしい うたのまち
はなやは チョキチョキ チョッキンナ
かじやは カチカチ カッチンナ

よいこのおうちが ならんでる
たのしいたのしい うたのまち
でんきはピカピカ ピッカリコ
とけいはチクタク ボンボンボン

 

♪善良居住 善人街
♪快楽快楽 歌舞伎町
♪花売 木鋏 斬殺体
♪鍛冶職 鉞(マサカリ) 撲殺体

♪善人家族 善人街
♪快楽快楽 歌舞伎町
♪電飾 短絡 大失火
♪時限 爆弾 大音響                                 (86)


「たきび」

かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」 「あたろうよ」
きたかぜ ぴいぷう ふいている

さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」 「あたろうよ」
しもやけ おててが もうかゆい

こがらし こがらし さむいみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」 「あたろうよ」
そうだんしながら あるいてく

 

♪生垣 生垣 曲角
♪発見! 発見! 落葉焚
♪「採暖許可?」 「乞食 退去!!」
♪安寿厨子王 襤褸姿

♪山茶花 山茶花 七分咲
♪発見! 発見! 落葉焚
♪「採暖許可?」 「癩者 退去!!」
♪砂之器 巡礼行

♪木枯 木枯 寒風街
♪発見! 発見! 落葉焚
♪「採暖許可?」 「当然 許可!」
♪燐寸売少女 死出夢見                                (85)

 

・ 安寿と厨子王: 森鴎外「山椒太夫」
・ 松本清張 「砂の器」(1961) 74年に映画化


「メリーさんの羊」

メーリさんの ひつじ メェメェひつじ
メーリさんの ひつじ かわいいな

 

♪群馬産 羊君 馬羊交配
♪群馬産 羊君 馬面羊                                (84)


ジャン・コクトー 「貝    −カンヌ第五−」    堀口大学訳

私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ

 

「我耳貝殻 懐旧壺焼美味芳香  栄螺(サザエ)」                         (83)


「大という字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて帰り来れり     啄木」

「大大大・・・百有余砂上書殴 入水断念帰宅後 待望便通有祝杯」

 

「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る   啄木」

「不眠不休 寝食忘却労働 猶 万年生活苦 雀鬼無能両手凝視」               (82)


「草にすわる」     八木重吉

わたしの まちがひだつた
わたしの まちがひだつた
こうして 草にすわれば それがわかる

 

我人生 愚行多々
我人生 醜行多々
草原座禅組解脱 炎天下帽子必須                       (81) 


「我は海の子」

われはうみのこ しらなみの
さわぐいそべの まつばらに
けむりたなびく とまやこそ
わがなつかしき すみかなれ

 

♪吾輩 海之子 白浪浜
♪荒磯高波 松原内
♪極貧竈火無 破(ヤレ)苫屋
♪邪淫人魚姫 終之棲家                              (80)                 


「椰子の実」

なもしらぬ とおきしまより
ながれよる やしのみひとつ

ふるさとのきしを はなれて
なれはそも なみにいくつき

おもいやる やえのしおじお
いずれのひにか くににかえらん

 

♪南方名無 無人島離岸
♪黒潮漂流 椰子之実一個

♪故郷南国土佐 出航早々
♪手製筏 難破漂着

♪非業悶死 髑髏苔蒸
♪大波 哀憐 帰郷之旅路                          (79)    


「一週間」

日曜日に 市場へでかけ
糸と麻を 買ってきた
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャー

月曜日に おふろをたいて
火曜日は おふろにはいり
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャー

水曜日に ともだちが来て 
木曜日は 送っていった
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャー

金曜日は 糸まきもせず
土曜日は おしゃべりばかり
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャー

ともだちよ これが私の
一週間の 仕事です
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャー

 

♪日曜朝 公設市場
♪絹糸麻布 値切買
♪仏蘭西刺繍 偽物製造
♪日本輸出 襤褸儲

♪月曜午後 枯枝集
♪火曜朝 風呂焚上
♪待望月一入浴日
♪水虫田虫 蔓延

♪毎水曜 友人来訪
♪木曜夜迄 鯨飲馬食
♪友人帰宅 付添後
♪女房「実家戻」 置手紙

♪金曜 糸巻 自主休業
♪土曜 井戸端 一日会議
♪村一番 美貌若後家
♪出産 父無子 

♪我親友 静聴感謝
♪一週間 仕事日記
♪女房尻下 露西亜男
♪別名 「穀潰日記」                                   (78)  


「山寺の和尚さん」

やまでらの おしょうさんが
まりはけりたし まりはなし
ねこをかんぶくろに おしこんで
ぽんとけりゃ にゃんとなく
にゃんがにゃんとなく よいよい

 

♪奥山貧乏寺 寡夫和尚
♪手鞠元々無 相手無
♪雌猫押込 紙袋
♪一蹴快音 瀕死絶叫
♪魔力消滅 猫嫁御                                   (77) 


「赤い鳥小鳥」

赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い
赤い実を食べた

白い鳥 小鳥 なぜなぜ白い
白い実を食べた

青い鳥 小鳥 なぜなぜ青い
青い実を食べた

 

♪真紅鳥 小鳥 何故何故真紅?
♪剃刀柔肌自傷

♪純白鳥 小鳥 何故何故純白?
♪細紐首絞失神

♪真青鳥 小鳥 何故何故真青?
♪遊戯過剰落命                                 (76)


「トロイカ」

ゆきのしらかばなみき ゆうひがはえる
はしれ トロイカ ほがらかに すずのねたかく

くろいひとみがまつよ あのもりこせば
はしれ トロイカ こよいは たのしいうたげ

 

♪新雪白樺並木 夕映反射
♪疾走 蕩(トロ)烏賊 意気揚々 墨吹百丈

♪漆黒瞳爛々待機 行手森酒場
♪疾走 蕩烏賊 今宵黄泉 炉端之宴                    (75) 


「たなばたさま」

ささのは さらさら のきばにゆれる
おほしさま きらきら きんぎんすなご

ごしきのたんざく わたしがかいた
おほしさま きらきら そらからみてる

 

♪笹之葉 嫋々 軒端下風揺
♪御星様 微笑 「金銀錯覚」

♪五色刷短冊 将来夢記入
♪御星様 微笑 「身之程無知者」                       (74)


「森へゆきましょう」

森へゆきましょう むすめさん
鳥がなく あの森へ
ぼくらは木をきる きみたちは
くさかりの しごとしに

ランラララ ランラララ ランラララ
ランラララ ランラララ ランラララ
ランラララ ランラララ ランラララ
ララララララ ラララララ

 

♪森奥遠出如何? 娘団
♪山野鳥多数 囀木霊
♪僕等男子枝打 君等娘団
♪下草刈 挺身隊

♪罌粟花 大麻草 魔法茸
♪薫蒸 火炙 大宴会
♪遠足 御菓子、即 幻覚剤
♪十月十日後 異常出産                             (73)


「浜辺の歌」

あしたはまべを さまよえば
むかしのことぞ しのばるる
かぜのおとよ くものさまよ
よするなみも かいのいろも

 

♪早朝新島海岸 彷徨忘我
♪昔日一門栄華 懐旧落涙
♪浜風寂寥 夏雲憂愁
♪肉弾古戦場 亡霊精子                             (72)


「君が代」

君が代は 千代に八千代に
さざれいしの いわおとなりて
こけのむすまで

 

漢字魔聖代 千代千年八千代万年
♪細(サザレ)尿道結石 成長巨岩
♪銭苔減数分裂迄                                  (71)


「ドナドナ」

あるはれた ひるさがり いちばへ つづく道
にばしゃが ごとごと こうしを のせてゆく
かわいいこうし うられてゆくよ
かなしそうなひとみで みているよ

ドナ ドナ ドナ ドナ こうしをのせて
ドナ ドナ ドナ ドナ にばしゃがゆれる

 

♪某日晴天 午後三時 市場至 一本道
♪幌付馬車 悪路横揺 子牛一頭 運搬中
♪可愛子牛 余命僅
♪双眸涙一杯 御者薄笑

♪奴奈 奴奈 奴奈 奴奈 純血神戸牛
♪奴奈 奴奈 奴奈 奴奈 吉原百発分                   (70)


「船頭小唄」

おれは かわらの かれすすき
おなじ おまえも かれすすき
どうせ ふたりは この世では
花の 咲かない かれすすき

 

♪俺様 勅使河原家 枯薄
♪貴様 荒川土手 枯薄
♪俺様 草月会館 冷房付
♪貴様 疥癬野良犬 小便付                          (69)


「かたつむり」

でんでんむしむし かたつむり
おまえのあたまは どこにある
つのだせやりだせ あたまだせ

でんでんむしむし かたつむり
おまえのめだまは どこにある
つのだせやりだせ めだまだせ

 

♪田々虫々 蝸牛
♪御前之頭部 何処存在?
♪「角寄越!槍寄越!頭寄越!」 

♪田々虫々 蝸牛
♪借金焦付 矢催促
♪「飛込!首吊!焼身自殺!」                        (68)


「はなさかじじい」

うらのはたけで ポチがなく
正直じいさん 掘ったれば
おおばんこばんが ざくざくざっくざく

 

♪裏庭菜園 保痴吠吠
♪正直爺様 発掘隊
♪愛犬好物 大腿骨二百本                          (67)


「こいのぼり」

やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる

 

♪屋根上空悠々 鯉幟
♪大型黒真鯉 鳶職父
♪小型連緋鯉 四男三女
♪母親駆落 父子家庭                              (66)


「花嫁人形」

きんらんどんすの 帯しめながら
はなよめごりょうは なぜ泣くのだろ

ぶんきんしまだに かみゆいながら
はなよめごりょうは なぜ泣くのだろ

 

♪金襴緞子帯 一式二千万
♪花嫁御寮様 何故啜泣?

♪文金高島田 髪結十五万
♪花嫁御寮様 何故啜泣?

♪名古屋三姉妹 絢爛婚礼
♪借金取日参 両親夜逃                            (65)


「宵待草」

まてどくらせど こぬひとを
よいまちぐさの やるせなさ
こよいはつきも でぬそうな

 

♪寝待 立待 待人不来
♪宵待妾 悶々々
♪今宵新月 自慰三昧                             (64)


「ほたるの光」

ほたるの光 まどのゆき
ふみよむつきひ かさねつつ
いつしかとしも すぎのとを
あけてぞけさは わかれゆく

 

♪蛍雪洞 新雪行燈
♪晴読雨読 一心不乱
♪十日半年 三年五年
♪手足溶解 達磨博士                              (63)


「ふじのやま」

あたまを雲の 上にだし
しほうの山を 見下ろして
かみなりさまを 下にきく
ふじは日本一のやま

 

♪尊顔雲上 神々光輝
♪四方之低山 堂々俯瞰
♪雷鳴陰謀 千里眼
♪漢字魔二世日本一                               (62)


「どんぐりころころ」

どんぐりころころ どんぶりこ
おいけにはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちは
ぼっちゃんいっしょに あそびましょ

 

♪団栗斜面滑降 前傾跳躍
♪出汁池着水 緊急避難
♪先客泥鰌出現 御挨拶
♪可愛坊我等一緒 闇鍋之具                          (61)


「禁じられた遊び」

川のそばに 今日も立てば
青い空が ほほえんでる
青い空は 過ぎた日々を
みんな知ってる

あれは過ぎた 幼い日よ
二人だけで 遊んだ日よ
水車だけが 回りながら
それを見ていた

 

♪玉川上水 本日晴天
♪天上蒼穹 満面微笑
♪蒼穹目撃 入水顛末
♪昭和二三年

♪龍之介河童 紐付五円玉
♪気鬱太宰 易々陥穽
♪唯一水車 琴琴粉
♪付美麗度詩度麗美付亜                                         (60)

・昭和23年6月13日 太宰治、山崎富栄と入水心中
・童謡「森の水車」


「ホーホーほたるこい」

ホーホー ほたるこい
あっちのみずはにがいぞ
こっちのみずはあまいぞ
ホーホー ほたるこい

 

♪歓迎歓迎 蛍様
♪彼方之水桶 苦味付子
♪此方之水桶 甘露酒
♪江戸大奥 暗闘                                 (59)

・付子(ブス):毒草トリカブトから作られる毒薬


「オールド・ブラック・ジョー」

若き日 はやゆめとすぎ 
我が友 みな世をさりて
あの世に 楽しくねむり 
かすかに我をよぶ オールド・ブラック・ジョー

我も行かん はや老いたれば
かすかに我をよぶ オールド・ブラック・ジョー

 

♪十代 光速経過
♪二十代 皆快楽食傷
♪三十代 仲間子持
♪城叔父様墓中叱責 「独身・放蕩・穀潰!」

♪我亦逝良 早、目元小皺
♪城叔父様墓中叱責 「臍曲・阿婆擦・生恥!」              (58)  


「からすのあかちゃん」

からすのあかちゃん なぜなくの
こけこっこの おばさんに
あかいおぼうし ほしいよ
あかいおくつも ほしいよと
かあかあ なくのね

 

♪鴉之赤子 何故涕泣
♪雌鳥伯母 小金持
♪朱色鶏冠帽 初節句
♪緋色纏足靴 御年玉
♪地団駄 催促                                 (57) 


「日の丸の旗」

しろじにあかく ひのまるそめて
ああうつくしい にほんのはたは

 

♪純白布地 真丸深紅
♪嗚呼、清浄無垢哉 含羞初潮                       (56)


「ミラボー橋」(一部)   ギヨーム・アポリネール

ミラボ−橋の下をセーヌ川が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると

日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日は流れ 私は残る

 

聖橋下 神田川悠々
我等愛情 流去跡形無
瞬間、人生真実想起
苦悩追尾 切痔出血

待望黄昏 入相鐘鳴
個室半日寂寥 御茶之水駅便所                    (55)

・聖橋(ヒジリバシ):JRお茶の水駅のすぐ横、神田川にかかる橋名


「おおブレネリ」

おおブレネリ あなたのおうちはどこ
わたしのおうちは スイッツランドよ
きれいなこすいの ほとりなのよ

ヤーホーホー トゥラララ ヤッホホ トゥラララ
ヤッホホ トゥラララ ヤッホホ トゥラララ
ヤーホーホー トゥラララ ヤッホホ トゥラララ
ヤッホホ トゥラララ ヤッホホ

 

♪嗚呼鰤煉 貴方之領地何処?
♪我父伯爵 瑞西北部
♪湖畔壮麗 居城千坪

♪鈴木清美 丸々眼鏡 
♪農協庶務課 勤続十五年
♪両親脳軟化 在宅介護
♪孝行娘 春爛漫                               (54)    


「炭坑節」

月がでたでた 月がでた (ヨイヨイ)
三池炭坑の 上にでた
あんまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ (サノヨイヨイ)

 

♪満月顔出 胸尻出 (良良)
♪三池炭坑上空 白磁肌
♪煙突全長 百哩
♪煤煙噴出 山田詠美 (鰤黒)                     (53)  


「帰郷」(一部)      中原中也

これがわたしの故里だ
さやかに風も吹いてゐる
あゝ おまへはなにをして来たのだと
吹き来る風が私に云ふ

 

此地我生受故里
一陣清風両頬撫
「嗚呼、君人生如何?」
微風催促我回答
「粗衣粗食雲古垂」                            (52)  


「コキリコ節」

コキリコの竹は 七寸五分じゃ
長いは 袖の かなかいじゃ
まどのサンサは デデレコデン
はれのサンサも デデレコデン

 

♪仔切子之竹竿 七寸五分長
♪八寸竹 子宮穿孔 失血死
♪東北寒村 闇堕胎
♪卒塔婆風揺 彼岸花                         (51)

 

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