1995年春、「古典音楽の楽しさ」を追求すべく、美術大学出身者を中心に東京近郊の有志を募り結成されたアマチュアオーケストラ。
古楽界の奇才・
坂本徹
氏の指導のもと、基本的にモダン楽器を使用しながらも、古典音楽本来の響きを意識し、個性ある演奏を目指しています。
1995年10月、国分寺チェンバークワイア(混声合唱団)とのモーツァルト「戴冠ミサ」の共演でステージデビュー、好評を得ました。現在の団体名はこの時以来のものです。
1996年9月ハイドンの交響曲を中心にした初の自主公演の後、国分寺チェンバークワイアと共にドイツ各地(シュトゥットガルト、マイナウ、ベルリン、ポツダム)への演奏旅行を敢行。
1998年3月、「エロイカ交響曲(第3)」自主公演を皮切りに、ベーレンライター社最新原典版楽譜使用によるベートーヴェン交響曲全曲演奏計画(通称:ベートーヴェン・プロジェクト)を開始。2002年11月、「第九」公演をもってフィナーレを迎えることができました。
2003年5月より「ハイドン/モーツァルト 後期交響曲シリーズ」を開始。ハイドン交響曲第93〜104番、モーツァルト交響曲第35〜41番を取りあげ、2007年に4年にわたるシリーズを完結しました。
現在ではコンセプトに賛同した多彩なメンバーが集まり、 創立以来定評のあるハイドンを継続的に取りあげながら、 シューベルト、メンデルスゾーンなどの初期ロマン派作曲家の作品にも取り組んでいます。
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これからの演奏会のご案内
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KCOがこれまで演奏してきた曲の一覧 1995〜
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2002第九公演(2002/11/24、11/3)の様子(写真)
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2002第九公演(2002/11/24)のお客様の声〜アンケート内容抜粋〜
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新聞・雑誌・ラジオにおけるKCOの紹介
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これまでの演奏会のプログラム・ノート
坂本 徹
Toru Sakamoto
桐朋学園大学演奏学科クラリネット専攻入学後、古楽器科に転科。クラリネットを北爪利世、バロックオーボエを本間正史、アンサンブルを有田正広他の各氏に師事。またルネッサンス音楽を中心に合唱にも興味を向け、阿部純、橋本周子の各氏に合唱指揮や発声法を師事する。在学中よりバロックオーボエ奏者として「コレギウム・オリジナーレ」の2度のヨーロッパ演奏旅行に参加するなど活躍する。また杉原広一氏に楽器製作の手ほどきを受ける。卒業後は古典クラリネットの研究を独自に始める。
1988年、自作の楽器を持ってバーゼル・スコラ・カントールムに、1990年からはオランダ・デン・ハーグ王立音楽院に留学。古典クラリネットをH.R.シュタルダー、E.ホープリッチ、合唱指揮をH.M.リンデほかの各氏に師事。1993年には古楽器を扱うコンクールで最も歴史と権威のあるブルージュ国際古楽コンクールにて、
小倉貴久子
(フォルテピアノ)、諸岡範澄 (チェロ) との「トリオ・ファン・ベートーヴェン」でアンサンブル部門第1位を受賞。
ベルギーの「アニマ・エテルナ・オーケストラ」のクラリネット奏者として、シューベルト交響曲全曲録音を含む数多くの演奏会、レコーディングに参加した他、「ラ・プティット・バンド」「クレメンチッチ・コンソート」「シャンゼリゼ・オーケストラ」他、ヨーロッパ各地で古楽オーケストラで活躍。1998年春には「18世紀オーケストラ」の日本公演にも参加した。なお使用する楽器はすべて自作、楽器製作家としても高い評価を得ている。
帰国後は主に室内楽を中心に活躍。また、インマゼール、クレメンチッチ、ヘレヴェッヘ、クイケン兄弟等の優れた指揮者・音楽家との演奏体験を活かし、指揮の世界にも活動の場を広げ、「オーケストラ・シンポシオン」の立ち上げに指揮者として参加した他、「東京クラシカルソロイスツ」を主宰し各地で演奏活動を行っている。古典クラリネット奏者としては、モーツァルトのクラリネット五重奏曲や協奏曲などをオリジナル楽器を用い邦人初演を果たしている。「アンサンブル・カライドスコープ」他メンバー。
近年はアマチュアオーケストラ、合唱団の指導、育成にも力を注ぎ、KCOをはじめとして、東京クラシカル・シンガーズ、オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウの音楽監督/指揮者を務める他、各地の団体の指導にあたっている。
(注)プロフィールは共演当時のものです
大西 律子
Ritsuko Ohnishi
ヴァイオリン独奏
[2011年4月30日公演にて共演]
東京に生まれ、4歳の時、才能教育研究会にてヴァイオリンを始める。桐朋学園大学附属子供の為の音楽教室市川分室、国立音楽大学附属音楽高等学校を経て、国立音楽大学を卒業。その後、バロック・ヴァイオリンも弾き始め、2000年に第14回古楽コンクール(山梨)第3位入賞。
現在は、カンタータ・ムジカ・Tokyo、Millennium Bach Ensemble、モーツァルト・アカデミー・トウキョウ(MAT)のコンサートマスターなど、古楽・モダンを問わず様々な室内楽グループやオーケストラで演奏活動中。国分寺チェンバーオーケストラ(KCO)の弦楽器トレーナー、国立音楽大学非常勤講師など、指導にもあたっている。
CD録音では「モーツァルト:クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ集 Vol.1」(フォルテピアノ:小倉貴久子)、「ヴァイオリン音楽の領域 vol.2(ヴァイオリン二重奏)」(桐山建志との共演)がある。また、コンヴェルスム・ムジクムやオーケストラ・シンポシオンの一員として演奏したCDも多数リリースされている。
村谷 祥子
Sachiko Muratani
ソプラノ独唱
[ベートーヴェン・プロジェクト第8回/《磐田第九を歌う会》公演にて共演]
東京芸術大学声楽科卒業、同大学院修士課程修了。
第104回神奈川県立音楽堂主催新人演奏会にて新人賞受賞。山梨古楽コンクールにて入賞。第14回川崎音楽賞コンクールにて優秀賞受賞。
現在、バロック初期から後期の声楽曲を主なレパートリーとする。古楽器との共演が多く、フォルテピアノとバロックヴァイオリンとの共演でNHK・FMリサイタルに出演の他、オーケストラ・シンポシオンとの共演、鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏会、レコーディングの多くに携わる。
また、日本合唱連盟主催「ウィークエンド講座」の講師を務めるほか、アマチュア合唱団の指導を行う。川崎市民オペラ会員、日本ヘンデル協会会員。
嶺貞子、佐竹由美、宇田川貞夫の各氏に師事。
永島 陽子
Yoko Nagashima
アルト独唱
[ベートーヴェン・プロジェクト第8回/《磐田第九を歌う会》公演にて共演]
桐朋学園大学音楽学部声楽科卒業。渡欧後はヴィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科、西ドイツ・デトモルト国立音楽大学声楽科を最優秀で卒業、さらに1986年にはドイツ演奏家国家試験を最優秀で修了。1980年のライプツィヒ・国際バッハ・コンクールで5位入賞を果たす。
萩谷納、ヘルムート・クレッチマール、ユリア・ハマリ、D.フィッシャー=ディースカウの各氏に師事。
1980年以来ドイツを中心にヨーロッパ各地、イスラエル、日本でリート及びオラトリオの演奏活動を続けている。1997年帰国。現在、桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。
神田 豊壽
Toyohisa Kanda
テノール独唱
[ベートーヴェン・プロジェクト第8回/《磐田第九を歌う会》公演にて共演]
愛知県立芸術大学大学院修了。二神二朗氏に師事。
「魔笛」(タミーノ)、「ドン・ジョヴァンニ」(オッターヴィオ)、「秘密の結婚」(パオリーノ)、「夕鶴」(与ひょう)に出演。ベートーヴェン「第九」、ヘンデル「メサイア」の独唱など、名古屋を中心にオペラ、オーケストラとの共演、コンサート活動を続ける。瀬戸メサイア合唱団、藤ケ丘コーラス、愛知学院グリークラブ、楽しく歌おう会などの合唱団を指導。
小原 浄二
Joji Obara
バリトン独唱
[ベートーヴェン・プロジェクト第8回にて共演]
盛岡市出身。岩手大学卒業後、東京芸術大学声楽科に進学し首席で卒業。松田トシ賞受賞。同大学院修了。声楽を佐々木正利、伊藤亘行、多田羅迪夫、H.クレッチマールの各氏に師事。芸大在学中は、小林道夫氏のもとバッハカンタータクラブに所属し研究・演奏を重ねる。卒業後は主に宗教曲のソリストとして国内外で活躍。92〜94年、バッハコレギウムジャパンのコーラスマスター及びソリスト。94〜95年、ドイツに留学し各地で演奏活動を行う。
最近では、新日フィル定期公演における、G.ボッセとの共演や、世界的宗教音楽の名指揮者であるH.J.ロッチュ、G.C.ビラー等との共演で高い評価を得ている。現在、高知大学教育学部助教授。高知バッハカンタータフェライン指揮者。アンサンブルメンバー。
春日 保人
Yasuto Kasuga
バリトン独唱
[《磐田第九を歌う会》公演にて共演]
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学大学院古楽科バロック声楽専攻に在学中。声楽を故疋田生次郎、G.N.ピリウッチ、バロック期の声楽を野々下由香里、C.ミアテッロ、P.コーイ、G.テュルクの諸氏に師事する。
2001年フィリドールのコミック・マスカラード“太ったカトスの結婚”の世界蘇演においてタイトルロール役にて出演。そのユニークでコケティッシュな演奏は多くの人の心に刻み込まれた。
これまでにアントネッロやコンヴェルスム・ムジクム、古楽集団「トロヴァトーリ・レヴァンティ」、名古屋フィルとの「メサイア」のソリスト、モーツァルト「フィガロの結婚」のフィガロ、安藤由布樹作曲のカンタータ「この灯は永遠に」の青年・達雄など、各団体の公演に参加。
日本ヘンデル協会会員。「ジャルディーノ・ムジカーレ」メンバー。
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春日保人さんのホームページ
渡部 聡
Satoshi Watabe
オルガン独奏
[ベートーヴェン・プロジェクト第8回/《磐田第九を歌う会》公演にて共演]
武蔵野音楽大学オルガン科卒業。オルガンを廣野嗣雄、秋元道雄、志村拓生の各氏に、バロックアンサンブルを千成千徳氏に師事。 種々の古楽器アンサンブルやソリスト、合唱団と共演。主にチェンバロ、オルガンによる通奏低音奏者として活躍中。特に17世紀音楽に関する研究を続けているが近年は濱田芳通、L.U.モルテンセン、L.ギエルミ、R.コーネンの各氏に指導を受ける。日本オルガン研究会会員。日本オルガニスト協会会員。
小倉 貴久子
Kikuko Ogura
ピアノ独奏
[ベートーヴェン・プロジェクト第5回にて共演]
都立芸術高校を経て、東京芸術大学に入学。中山靖子、田村宏、平井丈二郎の各氏にピアノを師事する。 在学中、第3回日本モーツァルト音楽コンクール、ピアノ部門で第1位を受賞。 芸大定期演奏会ではストラヴインスキーのピアノ協奏曲を演奏する。卒業後は同大学大学院に進む。
さらに大学院在学中にオランダ・アムステルダム音楽院に留学し、ヴイレム・ブロンズにピアノを師事する。 オランダではアムステルダム音楽院定期演奏会のソリストとして迎えられたり、 アムステルダムコンセルトヘボウ小ホールのガラコンサートなど、オランダ各地でリサイタルを行う。
留学中、T.コープマン、A.ビルスマらの生演奏に触れ古楽演奏に興味をもち、 チェンバロをアンネッケ・アウテンポッシュに師事するほか独学でフォルテピアノ演奏の研究を始め、 バロックダンスのレッスンに通うなど古典音楽の造詣を深める。1993年、オランダ国家演奏家資格と特別栄誉賞を得て首席卒業する。 同年、古楽器を扱うコンクールで最も権威のある「ブルージュ国際古楽コンクール」 アンサンブル部門で第1位を受賞 (トリオ・ファン・ベートーヴェン/クラリネット
坂本徹
、チェロ諸岡範澄)。オランダから帰国後、大学院を修了。 1995年には同コンクールフォルテピアノ部門で9年ぶり史上3人目の第1位と併せて聴衆貰を受賞し話題を呼んだ。
1996年4月カザルスホールで行われた受賞記念コンサートでは、ハイドンとモーツァルトのピアノ協奏曲をオーケストラ・シンポシオンと共演し各紙で絶賛される。 その後はテーマを定めた定期的なリサイタルと自ら主催する室内楽シリーズ「音楽の玉手箱」を催すほか、 オーケストラ・シンポシオンとベートーヴェンやグリーグ、モーツァルトの協奏曲を共演し、いずれも高い評価を得ている。 各地の音楽祭や、NHK.FMリサイタル等に出演。様々な楽器を弾き分けて作品に新しい息吹を与える演奏スタイルは大きな反響を呼び起こしている。 セシルレコードよりベートーヴェンの作品31全曲を収めたCD、『THE TEMPEST』がリリースされている。
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小倉貴久子さんのホームページ
淡野 太郎
Taro Tanno
バリトン独唱
[ベートーヴェン・プロジェクト第2回にて共演]
1972年、リオ・デ・ジャネイロ生まれ。10歳よりハインリヒ・シュッツ合唱団にて歌い始め、現在に至る。 東京都立芸術高校を経て東京芸術大学声楽科卒業。 この間、声楽を岡崎實俊、佐々木正利、嶺 貞子、リコーダーを守安 功、濱田芳道、ファゴットを山上貴司の各氏に師事。 1997年および1998年に渡欧、ケルンにてアグネス・ギーベル女史に、パリにてカミーユ・モラーヌ氏に教えを受ける。 現在、シュッツ合唱団の他にカンタータ、オラトリオ等のソリスト、アンサンブリストあるいはリコーダー奏者として活動中。 また、国分寺チェンバーオーケストラのファゴット奏者も務めている。
永田 義人
Yoshito Nagata
ホルン独奏
[ベートーヴェン・プロジェクト第2回にて共演]
1969年、長崎県佐世保市生まれ。長崎県立佐世保西高吹奏楽部入部の際、当時の部長の厳命によりホルンを始める。 高校2年の時、吹奏楽連盟佐世保支部のソロコンテストにてモーツァルトのホルン協奏曲第3番第3楽章を演奏し、銀賞を受賞。 その後、京都大学音楽部交響楽団に入団、本格的にホルンの魅力にのめり込む。
1992年4月、「金管楽器工房アトリエハーロー」に弟子入りし、楽器職人の道を目指す。 金管楽器の製造及び修理の技術を学ぶ傍ら、同時期に旗揚げされたナチュラルホルングループのイベントの企画・運営に活躍するが、 2年の修行の末、職人の道を断念。現在は特許事務所にて弁理士として特許・意匠・商標の業務を手掛けている。 ホルンを小山亮氏に師事。国分寺チェンバーオーケストラ、高田馬場管絃楽団に所属。
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