金魚が次々と死んでゆく家の主、ドラキです。ちゅいーす。今日も死んだ。残り3匹。

てかなんで死ぬねん。今日死んだデメキンとか朝はピンピンしとったのに。まあデメキンだからピンピンちゅうのはどうかと思うけどかなり元気にゆらゆらしとったで。やっぱ暑さのせいかなー。まだ夏はこれからなんやけどな。残りはデメキン１匹とヒブナ2匹。ヒブナは強いから大丈夫な気するけど最後のデメキンちゃんが心配。がんばれー。

とりえあえず餌はちゃんとやろう。

このサイトの他にmixiという公衆サイトでも文章を書いているのですけれども、mixiのほうは見たい人が誰でも見れるというサイトではないのでmixiのほうで書いた文章もこちらのほうに転載してゆこうと思います。ちなみにmixiのほうは趣味に関する話題がほとんどで、その内容はゲームや本のレビューばかりです。気が向いた時にしか書いていないのでたまにまとめて転載予定。

◇ぶっくれびゅー◇

【神様からのひとこと】　荻原浩　光文社

萩原浩さん独特のユーモアセンスがキラリと光るハートフルストーリー。
主人公佐倉涼平は中小企業に勤める若手サラリーマン。日常の雑務に追われながらも、仕事・プライベートの両面で考え、悩み、その中で一歩一歩前に進んでゆく。若者は若い故に悩むし、若いから諦めることも出来ない。今絶対、何かしなくちゃいけない。でも何をしていいのかわからない。何が正しいのかなんて、全然分からない。何もしなくていいのならすごく楽なのに。でも何もしないのが一番つまらない答えなのは、なんとなく分かってるんだよね。
そんな一見重そうな内容を個性的な登場人が獅子奮迅の活躍で盛り上げ、とても爽快かつ心温まる物語に仕上がっています。最後までとても安心感を持って読める一作。

◇しねまれびゅー◇

しねまっつってもレンタルですけども。

【ハウルの動く城】
なんか俺の周りでは結構不評の声が多かったけれど、予想に反して面白かった。同じ魔法を扱った作品の｢魔女の宅急便｣よりも私的には好きだなあ。でも確かに今までの宮崎アニメよりは若干対象年齢の高い作品だとも思った。

【オールウェイズ−三丁目の夕日−】
俺の知り合いの間で物凄く評判の高い映画。現代の日本が忘れかけているピュアで熱い情熱を感じた。馬鹿でいいじゃん、失敗したっていいじゃん、でも未来を信じてぶつかって行こうぜって思った。未来への希望が満ちてるっていいね。

【ウォルター少年と、夏の休日】
私的に好きなタイプの映画。ライオンかわいい。 ほのぼの観れていい感じ。

【オール・アバウト・マイマザー】
意味がよくわかんない！なんとなく母の深さを感じる。

【イン・ザ・カット】
刑事がエロい。公私混同はだめよ。

朝から首筋に汗が浮かぶ。湿度もさることながら、徐々に日々の気温も上がっているような気がする。梅雨明けが近いのかもしれない。あと数日このじめったい日々を乗り切れば、灼熱の太陽が俺を迎えてくれるはずだ。ああ、早く梅雨よ明けろ。そうすれば俺は海に帰り二度と戻っては来ないのに。

夏を待つ楽しみ。

何も隠さずに話をする人がいる。

ありのままの自分を、虚飾することなく、卑下することもなく。

俺にはそれが出来ない。

見栄を張ったり、つい隠したり。

そうすることで自分を損なってしまっているとも気付かずに。

誰かをもっと傷つけているとも知らずに。

だめだな。俺は臆病すぎて。

土曜の朝は、時間の許す限り早起きをしてスポーツジムへ。9時の開館を待って突入する。

ジムへ行くのは単に運動をするためというのもあるけれど、休日のスタートにリズムを生み出すためという気持ちも大きい。ジムへでも行かないと、つい一日ダラダラと家で過ごしてしまうことも多いからね。特に俺は出不精だから。

たまに張り切りすぎて一日中家で休養を余儀なくされる場合もあるけれど。

金曜の夜ってさ、なんつーか天国だよね。

何もしなくていい、何も考えなくていい時間。

日本も敗退し、そろそろ街中でもワールドカップ熱が冷めつつある今日この頃。およそひと月の時をかけ熱戦の繰り広げられた大会もいよいよ大詰めを向かえ残りは決勝戦一試合を残すのみ。

優勝候補はブラジルを筆頭にアルゼンチン、ドイツと目されていた今大会で、決勝に残ったのはイタリアとフランス。サッカーには全く興味も知識も無い俺ですけれど、戦前より優勝はイタリアだと大した根拠もなく吹いていたらほんとに残ちゃった。もうなんだかすごくサッカーに詳しくなった気分。詳しくなったっていうか実は詳しかったみたいな。楽しい。サッカーのことならなんでも俺に聞いてくれ。

え、イタリアのエースストライカー？ナポリジーニョです。(イメージ）

日によって仕事量がまるで違う。なんとかしてほしい。

今週の水・木・金はそこそこ忙しい。大型の仕事が入ったから。今日の帰宅時間は21時過ぎ。明日明後日もそうだろうな。まあ21時でも、人によっては全然早いと思う人もいるだろうけどね。俺の場合暇な日は18時半くらいに家帰れちゃうから。暇が基本の職場なので。

でも、その分懐具合には響くなあ。

10代の頃は不類の野球好きとして天下になり響いた俺ですけど(島根県出雲市平田町内)、今やナイター見ずに奥さまは外国人とか見てるよ。堕ちたもんだね。でも結構おもしれ。ほのぼの。

仕事の後で今日もスポーツジムに行って来た。ジムの後は今回も肝臓が痛くなった。きっと痛くなるのが普通なんだね。よかったよかった。

ジムの後は水を飲まない。喉はカラカラだけど、ぐっと我慢して家路を急ぐ。家に飛び込み冷蔵庫をガバっと、開けない。再びグッと我慢して風呂に直行。ジムのジャワーは浴びて来ない。汗はお持ち帰りするもんだという持論。風呂場に入ってやや温めの湯をサッと浴びる。湯を口に含みたくなるのを強靭な精神力で我慢。光の速さで体を洗うと湯切りもそこそこに冷蔵庫に突進。ぶつかる直前に軽やかにビールを取り出しひらりと身を翻して椅子に着席。いただきまーす。プシュー。

なにコレ。ウマ！ウマすぎ！水から生まれた錬金術やー！！

おっさん。

ぼーっとしていた一日。ずっと体がだるくて仕事もはかどらず。

会社帰りに渋谷で中華。その店で、50歳くらいのおじさんが

｢俺のほうが先に餃子を頼んだのに、向こうのほうが早いのはなんでや｣

て怒ってた。そんなんいちいち目くじら立てんと大人しく待っとれやと言いたいとこだけど、

わかる！

それは腹立つよね。怒るべきだ。同じ金を払っている以上泣き寝入りする意味は無い。

まあ俺は言わないけど。小心者だから。

昨日の話を書いた後、テレビを見ていたらタイミングよく腹周りのぜい肉の特集をテレビでやっていた。どうやら腹回りのぜい肉は腹筋をしたからといって取れるものではなく、股関節の筋肉が重要らしい。傾向として股関節の固い人は腹周りに肉がつきやすく、柔らかい人というのは痩せてる人が多いようだ。そういえば俺も股関節は固いほうだったと思う。股関節に限らず体中固い気がするけれど。じゃあ股関節を柔らかくすれば腹の肉は落ちるのかと言われれば、その番組を最後まで見なかったのでわからない。中途ハンパな報告ですいません。

でも今は便利な世の中で、ネットで検索したら詳細の載っているサイトが見つかりました。

俺もエクササイズやってみよう。北斗への道を再び。

どちらかと言えば痩せ型の体型なんですけど腹だけは割れたことがない。常にぽにょぽにょ。ぽにょぽにょと言ってもぶよぶよってほどではないけど（たぶん。

この体質はずっと昔からそうで子供の頃にそれを幼いながらにコンプレックスに思い、一日100回とか腹筋してましたけど全然割れなくて泣く泣く北斗神拳伝承の道を諦めたりしてました。

しかし本来体に脂肪がつきやすいというのは生命力の証であり、度を越さなければむしろ健康なことなのに一体どこぞの骨皮コンプレックス野郎が痩せ最高なんて概念を定着させたんでしょうね。好きなもん食べれないじゃんね。腹立たしい。その思いは特に女性に強いんじゃないでしょうか。私的には痩せすぎてるよりも、ある程度のふくよかさはあったほうが良いと思うんですが。

ある知人が言っていました。女性に、｢痩せ最高｣という概念と｢見せパン｣という概念を定着させた奴は神だと。だってどっちも普通に考えればありえないから。おかしいから。

見せパン…。

なんか話はガラっと変わるんですがさっきから肝臓がジンジン痛いんですけど。ジム行く前はそんなことなかったのに。今ジムから帰ってきたばっかり。運動の後って肝臓痛くなるもんだっけ？

このまま死んだらさようなら。

ズザァー！！ゴーーーール！！

なんとか辿りついたって感じの金曜日。一週間頑張ったのはこの金曜の夜の開放感を満喫するためだと言っても過言ではない。ふう、最高。今週もよう働いた。

幸せは苦難の果てに。

帰宅時間24:30。マジ途切れる！！

てかこんな無理な更新続けて意味あるのか。

まあいいや。明日はラスト一日。もうひと踏ん張り。

今日は暑かった。気温30度。関東では今年初の真夏日の日に、俺は今日も今日とて湾岸線に沿って冷蔵庫巡り。庫温-25度。外気温と内気温の温度差が激しいこの時期は出たり入ったりがしんどい。その分全ての冷蔵庫を回り終えた時の安堵感は格別だけど。

帰ったらスポーツジムに直行。動けば動くほど汗をかけるこの時期は運動が楽しい。別にムキムキマッチョになりたいとは思っていないのでランニングマシンを中心に。ていうか運動は絶対に有酸素系が楽しいよ。無酸素系はついででいいや。

そしていい汗かいたらビールで乾杯。元通り。

昨日の帰宅時間は23時過ぎ。でも今日は久しぶりに早く帰れた。幸せ。

自宅前の道路わきでは子供達が花火に興じている。もうそんな季節なんだな。赤、緑、青、色とりどりの花火が夜道を照らす。しばし足を止め、その小さな火の祭典を眺めていた。

いいな。俺も、花火したい。

家の水槽のデメキンが一匹減った気がする。いや、減っている。おかしいなと思い水槽をよく見ると、角の底のほうに転がるデメキンの頭。共食いだ。優雅に泳ぐ金魚達と目の前にさらされた惨状とのギャップにしばし言葉を失う。

出社すると、会社の秘密の場所で育てていた花が枯れていた。まるで悪魔に養分を吸い取られたかのように急速にしおれ朽ち果てて。どうして？金曜日見た時にはあんなに元気そうだったのに。原因がわからない。

悲しい朝は、突然に。

｢もしよかったらこの歯ブラシ、オススメですよ。｣

｢歯ブラシでそんなに差ってあるんですか？｣

｢大アリですよ。良い歯ブラシを使うことが大切です。｣

｢じゃあオススメの歯磨き粉はありますか？｣

｢歯磨き粉はどれも一緒です。｣

本当だろうか。

今朝起きたら12時間寝てた。あーよく寝た。休日最高。外を見ると気持ちの良い晴天。もう夏間近だな。

この2日間で、また来週への鋭気を養おう。

いやーマジ限界。とりあえず今週も終わった。

珍しく風邪に冒され、それでいて今週はハードな内容なので、帰ったら寝るだけの日々です。でもHNATAREだけは休まず更新。

このところHANATAREを毎日更新しているのは単なる思い付きです。別に意味とかありません。文章を毎日書くのって大変だけど、毎日書かないのもそれはそれで大変なんですよね。リズムの問題とかあって。というわけでしばらくは毎日更新型で行ってみようと思っています。でもモバイルで更新とか全く出来ないので平日はどうしても軽い文章ばっかりになりがちです。てか明日いきなり途切れたりして。

ありうる。

タイヤード。今日もベリータイヤード。帰宅時間23:30。

今日も今日とて普通にぼーっとしていたら、職場の女性が昨日何やらショックな出来事があったと言う。何があったのか聞いてみると、昨日の帰りに駅で急行と各駅停車の電車が停まっていて、急行に乗りたかったのに間違えて各駅停車に乗ったという。もうありえないと。それがすごくショックだったらしい。でも大丈夫。俺も昨日それやってたし。普通普通。間違えて乗った各駅停車の窓から走り去ってゆく急行電車が見えるのってすごく切ないよね。苦しいよね。あれはきっと恋なんです。

すれ違い。

サッカーには興味が無いけど中田英寿選手は応援してます。彼の考え方が好き。ストイックで自己中で。俺にないものを持っている気がします。

当たり前だって？うるせ。

今日は一日外勤だった。仕事を終え、会社に戻る。もう帰っていいよね？帰っていいよね？

｢ドラキ君待ってたよ。｣

そして突きつけられる仕事の山。ダリー。なんで今日に限ってこんなに仕事あるの！軽く眩暈。

外勤の後の仕事ってめちゃめちゃかったるいね。もう文章書く気もしない。

主婦の人ならわかってくれると思うけど、冷蔵庫の中の状態で、今この瞬間が最高！っていう時あると思うんですよ。例えば買い出しに行って帰ってきた後、買ったものをキレイに冷蔵庫に詰め終えた瞬間。さっきまで殺風景だった冷蔵庫が、またあるときは奥に何があるのかすら分らない魔窟と化してた冷蔵庫が、今この瞬間だけ本当の姿を取り戻している！みたいな。今うちの冷蔵庫は正にその状態で、さっき買ってきた肉やら野菜ならがとても整然と並べられています。混みすぎず、かといって緩すぎず。完璧。ついつい何回も開けて見ちゃう。進む地球温暖化。いやいや、自分で考えて工夫して物事をやり遂げるというのはとても楽しいものですよ。こんな小さなことでも。

昨日の話じゃないけれど、世の中がどんなに便利になっても工夫を楽しむ心は忘れないようにしないとな。

約10年ほど前を境に、携帯電話やパソコンといったIT関連機器が生活の中に急速に普及してきた。それに伴い生活が格段に便利化した反面、新たな悩みも増えた気がする。

例えば携帯電話。これを持つことでどこにいても電話をかけられるようになった分、どこにいても電話がかかってくるようになった。かかってくる分には電車の中だろうがトイレの中だろうがお構い無しだし、気付かないうちに着信があったのではないかと小まめなチェックも必要となった。日本人の気質上、着信の跡が残っていれば例え気分が乗らなくても、相手からのメッセージは何一つ残されていなくても、返信を返さねば失礼に当たるという気になってしまう。それもなるべく早く。非常に煩わしい。かと言って着信が全く無ければそれはそれで寂しい気もする。これも鬱陶しい。少なくとも携帯電話を持つ前にこんな悩みを感じたことはなかった。

パソコンについても同様の面がある。情報検索、買い物、遊戯、会話。その気になればなんでもパソコン一つで済んでしまうのである。時には恋愛すらも。その反面でテクノストレスを患う人が飛躍的に増加した。パソコンに過度に適応し、パソコンが無いと仕事がうまく出来ない。仕事だけでなく日常生活にもパソコンを必須とし、切り離されると自信を失い不安を覚える。そして適応が過度に進むと一日の大半をパソコンの前で過ごし、思考がデジタル化し人間的なものが希薄になって対人不適応に陥る。こうなるとパソコンはもはやその人から心の豊かさを食い尽くす悪魔のマシンと化してしまう。

先日知り合いの男性が子供の授業参観日にその風景をデジカメで撮ろうと思いつき授業参観案内用紙を確認しところ、｢肖像権の侵害及び情報漏洩防止のため｣という名目でカメラ類の持ち込みが禁止されていたと驚いていた。これも恐らくカメラやパソコンが今ほど普及する前には必要なかった心配だろう。

時代は今も急速に便利化に向かって進んでいる。しかしその陰で生まれる不利益についての対応は少々オザナリなものではないだろうか。若者層のニート化や少子化問題によってその点が間接的にとはいえ表面化してきた今、私達はもう少しこの問題を真剣に考えてみなければならないのかもしれない。

一昨日の朝から早起きをしてマラソンを始めた。マラソンと言ってもたかだか1Km程度の軽いものだけど。

起きる時間は朝5時。その時間の町並みはいつも見慣れている風景なのに全く違う雰囲気が漂っている。静寂に包まれ、草木や建物たちは人のいない束の間のひと時を楽しんでいるようだ。その安らぎのひと時を俺が走り抜けることで乱してしまうのはなんだかとても無粋なことをしているような気がするけれど、まるで異郷の地を訪れているかのような新鮮な感動と湧き上がるようなエネルギーを俺に与えてくれる。とても静かに豊かに、生きていることの素晴らしさを教えてくれるのだ。だから途中で犬の散歩をしてるオバさんに会ったりするともう何してるのすごい邪魔俺が先に起きたんだからね絶対絶対そうなんだからねって歯軋りしちゃうし、足の調子が軽く地団駄になる。更に涙目。それくらい、誰にも邪魔されたくない素晴らしい世界なのだ。

しかし残念なことに朝5時という時間は他の人が起きないだけあって俺にとっても起きるのは超辛い。ちなみに一昨日はちゃんと朝5時に起きたんだけど昨日は6時になって、今朝は起きたら7時で早朝マラソンには到底無理な時間だったけれど外は大雨だったので強引に｢今日は外が大雨だったから中止にした。｣ということにした。セーフ。

さて明日は何時に起きれるだろうか。

道行く学生、サラリーマン。その会話に耳を傾ければ今はワールドカップ一色。まあサッカーにあまり興味のない俺にはどうでもいい話。しかし、サッカーと聞いて思い出す人物が一人いる。伊藤アキラ。中学校時代の同級生だ。

同級生といっても、アキラと俺はクラスが違っていた。だからアキラに関する思い出は中学一年生の時に校内サッカー大会で当たった試合だけしかない。その試合アキラは優勝候補と目される一組に在籍していた。一方の俺は大穴と目される五組。しかし五組も金星獲得に向け密かに戦意を滾らせていた。そしてキックオフ。その数秒後にそれは起こった。キックオフ直後にアキラが高々と蹴り上げたボールは大空に美しい弧を描き、誰にも触れられることなく五組のゴールマウスに吸い込まれていったのだ。背の余り高くなかった五組ゴールキーパーの死角｢ゴールバーからボール一つ分下｣の空間を見事にすり抜けて。アキラの風貌は色黒で髪は強度の縮毛だったため普段から皆に｢ブラジル｣とか｢チリ｣と呼ばれ親しまれていたけれど、その時のアキラは正にマラドーナよりもロナウジーニョよりも遥かに神々しい光を放って周囲を圧倒して見せたのだ。ちなみに俺もアキラほどではないにしろかなりの天パだったけど、同じ天パなのにこの違いはなんだと思った。ファミスタだったら負けないぞと思った。

今でもあの時の衝撃は忘れることが出来ない。伊藤アキラ　−　天パを自力で正当化した男。

｢私に力を注ぐなら、もっと素敵な人を探したほうがいいかもしれないですよ。｣

俺の座る座席の前で吊革に掴まる女性が隣の男性にそう答える。しかし真意ではない。男性のほうももちろんそのことは理解している。そして今夜も小さな恋がひとつ生まれようとしている。

ここはどこだろう。

霞のかかった頭を上げ、俺は窓の外に目をやる。駅の電光看板に記された文字は秋葉原。時計の示す時刻は24：00。こんな時間にどうして俺が秋葉原にいるのか。わからない。しこたま酒をかっくらって、家路に向かう電車に乗ったところまでは覚えている。しかし俺が乗ったのは日比谷線。どうして山手沿線の秋葉原に？

ああそうか、日比谷線も秋葉原に通じてるんだった。

家路に向かう電車日比谷線。酔っ払った俺は、家路とは逆方向の車両に乗り込みそのまま意識を失っていたのだ。30分も目覚めること無く。

とりあえず、電車を降りて逆方向のホームへ足を向ける。この時間ではもう電車だけで家まで辿り着くのは無理だろう。しかし不思議と後悔の気持ちは湧かない。むしろ諦めにも似た穏やかな気持ちが俺の脂にまみれた肌を包み込む。だって、これって俺の人生そのものじゃないか。

駅のホームから改めて夜の秋葉原を眺めて見る。平日の真夜中24時。日本一の電気街も夜の帳にくるまれ眠る。